Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

特権とシステム資源

Solaris 10 8/07 リリースから、PRIV_PROC_LOCK_MEMORY 特権が割り当てられたプロセスのメモリー消費を、project.max-locked-memory および zone.max-locked-memory 資源制御を使って制限できるようになりました。プロセスはこの特権を使うことで、物理メモリー内のページをロックできます。

PRIV_PROC_LOCK_MEMORY 特権を権利プロファイルに割り当てると、この特権を持つプロセスに、すべてのメモリーをロックする権限を与えることになります。安全対策として、この特権を持つユーザーがすべてのメモリーをロックできないように、資源制御を設定してください。特権付きプロセスが非大域ゾーン内で実行される場合には、zone.max-locked-memory 資源制御を設定します。特権付きプロセスがシステム上で実行される場合には、プロジェクトを作成し、project.max-locked-memory 資源制御を設定します。これらの資源制御については、『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』の第 6 章「資源制御 (概要)」および『Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)』の第 17 章「非大域ゾーンの構成 (概要)」を参照してください。