Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureハードウェアプロバイダを一覧表示する方法

ハードウェアプロバイダは、自動的に配置され読み込まれます。詳細は、driver.conf(4) のマニュアルページを参照してください。

始める前に

Solaris 暗号化フレームワーク内での使用が想定されているハードウェアがある場合、そのハードウェアはカーネルの SPI に登録されます。暗号化フレームワークでは、ハードウェアドライバが署名されていることが確認されます。特に、ドライバのオブジェクトファイルが Sun が発行する証明書付きで署名されていることが確認されます。

たとえば、Sun Crypto Accelerator 6000 ボード (mca)、UltraSPARC T1 および T2 プロセッサの暗号化アクセラレータ用 ncp ドライバ (ncp)、UltraSPARC T2 プロセッサ用 n2cp ドライバ (n2cp) は、ハードウェアのメカニズムをフレームワークに接続します。

プロバイダの署名については、「Sun 以外のソフトウェアのためのバイナリ署名」を参照してください。

  1. システムで使用可能なハードウェアプロバイダを一覧表示します。


    % cryptoadm list
    … 
    kernel hardware providers:
       ncp/0
  2. チップまたはボードで提供されるメカニズムを一覧表示します。


    % cryptoadm list -m provider=ncp/0
    ncp/0: CKM_DSA,CKM_RSA_X_509,CKM_RSA_PKCS,CKM_RSA_PKCS_KEY_PAIR_GEN,
    CKM_DH_PKCS_KEY_PAIR_GEN,CKM_DH_PKCS_DERIVE,CKM_EC_KEY_PAIR_GEN,
    CKM_ECDH1_DERIVE,CKM_ECDSA
  3. チップまたはボードで使用可能なメカニズムを一覧表示します。


    % cryptoadm list -p provider=ncp/0
    ncp/0: all mechanisms are enabled.