Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Secure RPC におけるサーバーへの情報の格納

サーバーは、クライアントのタイムスタンプを復号化したあと、次の 4 つの情報を資格テーブルに格納します。

サーバーは、最初の 3 つの情報を将来の使用のために格納します。サーバーはクライアントのタイムスタンプを格納して、同じタイムスタンプが再度使用できないようにします。サーバーは、最後に参照したタイムスタンプよりも時間的にあとのタイムスタンプだけを受け付けます。結果として、すでに届いたトランザクションと同じタイムスタンプを持つトランザクションはすべて拒否されることが保証されます。


注 –

このトランザクションにおいて暗黙的に仮定されているのは呼び出し側の名前であり、何らかの方法でこの名前を認証する必要があります。キーサーバーは、呼び出し側を認証するときに、DES 認証を使用できません。キーサーバーが DES 認証を使用すると、デッドロックが発生するためです。キーサーバーは、ユーザー ID (UID) ごとに秘密鍵を格納し、ローカルの root のプロセスへの要求だけを認可することによってデッドロックを回避します。