Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureキータブファイルからサービス主体を削除する方法

  1. キータブファイルから削除するサービス主体が登録されているホスト上でスーパーユーザーになります。

  2. kadmin コマンドを起動します。


    # /usr/sbin/kadmin
    
  3. (省略可能) キータブファイル内の現在の主体 (鍵) の一覧を表示するには、ktutil コマンドを使用します。

    詳細な手順は、「キータブファイル内のキー一覧 (主体) を表示する方法」を参照してください。

  4. ktremove コマンドを使用して、キータブファイルから主体を削除します。


    kadmin: ktremove [-k keytab] [-q] principal [kvno | all | old ]
    -k keytab

    キータブファイルを指定します。デフォルトでは、/etc/krb5/krb5.keytab が使用されます。

    -q

    冗長な情報を表示しません。

    principal

    キータブファイルから削除する主体を指定します。

    kvno

    指定された主体のうち、鍵のバージョン番号が kvno と一致する主体のすべてのエントリを削除します。

    all

    指定された主体のすべてのエントリを削除します。

    old

    指定した主体のすべてのエントリを削除します。ただし、鍵のバージョン番号が最上位の主体は削除しません。

  5. kadmin コマンドを終了します。


    kadmin: quit
    

例 25–17 キータブファイルからのサービス主体の削除

次の例では、denverhost 主体を denver のキータブファイルから削除します。


denver # /usr/sbin/kadmin
kadmin: ktremove host/denver.example.com@EXAMPLE.COM
kadmin: Entry for principal host/denver.example.com@EXAMPLE.COM with kvno 3
  removed from keytab WRFILE:/etc/krb5/krb5.keytab.
kadmin: quit