Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedureバイナリ監査ファイルのサイズを制限する方法

バイナリ監査ファイルは無制限に増大します。保管や検索を容易にするために、サイズの制限が必要となることがあります。元のファイルから小さいバイナリファイルを作成することもできます。

  1. Solaris 10 10/08 リリース以降、個々のバイナリ監査ファイルのサイズを制限するには p_fsize 属性を使用します。

    audit_binfile.so プラグインの p_fsize 属性により、監査ファイルのサイズを制限できます。デフォルト値はゼロ (0) で、この場合はファイルが無制限に増大します。値は、512,000 から 2,147,483,647 までのバイト数で指定します。指定したサイズに達すると、現在の監査ファイルが閉じられ、新しいファイルが開きます。

    次の例では、監査ファイルのサイズを 1M バイトに制限します。


    plugin:name=audit_binfile.so; p_dir:/var/audit; p_fsize=1024000
  2. auditreduce コマンドを使用して、レコードを選択し、これらのレコードを詳細分析用にファイルに書き込みます。

    auditreduce -lowercase オプションは特定のレコードを検索します。

    auditreduce -Uppercase オプションは選択したレコードをファイルに書き込みます。詳細は、auditreduce(1M) のマニュアルページを参照してください。