Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

ASET マスターファイル

ASET のマスターファイル tune.hightune.lowtune.med、およびuid_aliases は、ディレクトリ /usr/aset/masters に入っています。ASET は、マスターファイルを使用してセキュリティーレベルを定義します。詳細は、asetmasters(4) のマニュアルページを参照してください。

調整ファイル

tune.lowtune.medtune.high マスターファイルでは、利用できる ASET セキュリティーレベルが定義されます。各ファイルでは、各レベルのシステムファイルの属性が指定され、比較と参照に使用されます。

uid_aliases ファイル

uid_aliases ファイルには、同じユーザー ID (UID) を共有する複数のユーザーアカウントの一覧が入っています。このような複数のユーザーアカウントがあると責任の所在があいまいになるため、通常は ASET が警告を出します。uid_aliases ファイル内で例外を一覧すると、この規則に例外を設けることができます。重複する UID を持つ passwd ファイル内のエントリを uid_aliases ファイル内で指定しておくと、これらのエントリは ASET でレポートされません。

複数のユーザーアカウントで同じ UID を共有しないでください。他の方法で目的を達成することを検討する必要があります。たとえば、複数のユーザーにアクセス権一式を共有させたい場合は、グループアカウントを作成できます。役割を作成することも可能です。UID の共有は、最後の手段としてほかの方法では目的を達成できない場合にだけ使用すべきです。

UID_ALIASES 環境変数を使用すると、別の別名ファイルを指定できます。デフォルトファイルは /usr/aset/masters/uid_aliases です。

確認リストファイル

システムファイルの確認に使用されるマスターファイルは、初めて ASET を実行するときか、セキュリティーレベルの変更後に ASET を実行するときに生成されます。

次の環境変数には、このタスクで確認するファイルを定義します。