Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

ゾーンを含むシステムでの監査

ゾーンは、Solaris OS の単一インスタンス内に作成される仮想化オペレーティング環境です。監査サービスは、ゾーン内でのアクティビティーも含め、システム全体を監査します。非大域ゾーンがインストールされたシステムでは、単一の監査サービスを実行してすべてのゾーンを同様に監査することができます。あるいは、大域ゾーンも含め、ゾーンごとに監査サービスを 1 つずつ構成することもできます。

次の条件を満たすサイトでは、単一の監査サービスを実行できます。

次の条件を満たすサイトでは、ゾーンごとに監査サービスを 1 つずつ実行できます。

ゾーンごとの監査の利点は、監査トレールをゾーンごとにカスタマイズできることと、ゾーンの監査をゾーン単位で無効化できることです。これらの利点は、管理オーバーヘッドによって相殺される可能性があります。ゾーン管理者はすべての監査構成ファイルをカスタマイズします。各ゾーンでは、独自の監査デーモンが実行され、独自の監査キューや監査ログが用意されます。ゾーンの監査ログファイルの管理を行う必要があります。