Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Procedure特定のファイルに対する変更の監査レコードを検索する方法

/etc/passwd/etc/default ディレクトリ内のファイルなど、限られた数のファイルに対するファイル書き込みを記録する場合、auditreduce コマンドを使用してファイルを見つけます。

  1. fw クラスを監査します。

    audit_user ファイルにクラスを追加すると、audit_control ファイルにクラスを追加する場合よりも、生成されるレコードが少なくなります。

    • fw クラスを audit_user ファイルに追加します。


      ## audit_user file
      root:fw:no
      sysadm:fw:no
      auditadm:fw:no
      netadm:fw:no
    • fw クラスを audit_control ファイルに追加します。


      ## audit_control file
      flags:lo,fw
      ...
  2. 特定のファイルの監査レコードを検索するには、auditreduce コマンドを使用します。


    # /usr/sbin/auditreduce -o file=/etc/passwd,/etc/default -O filechg
    

    auditreduce コマンドは、file 引数のすべてのインスタンスについて監査証跡を検索します。このコマンドにより、接尾辞 filechg を持つバイナリファイルが作成されます。このファイルには、必要なファイルのパス名を含むすべてのレコードが含まれています。-o file=pathname オプションの構文については、auditreduce(1M) のマニュアルページを参照してください。

  3. filechg ファイルを読み取るには、praudit コマンドを使用します。


    # /usr/sbin/praudit *filechg