Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

Secure RPC 用に keylogin コマンドを実行する

通常、ログインパスワードは Secure RPC パスワードと同じです。この場合、keylogin コマンドは必要ありません。ただし、これらのパスワードが異なる場合は、ユーザーはログインしたあとに keylogin コマンドを実行する必要があります。

keylogin コマンドを入力すると、Secure RPC パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。コマンドは、このパスワードを使って秘密鍵を復号化します。次に keylogin コマンドは、復号化された秘密鍵をキーサーバープログラムに渡します。キーサーバーは、各コンピュータ上でローカルインスタンスを伴う RPC サービスです。キーサーバーは、復号化された秘密鍵を格納し、ユーザーとサーバーが Secure RPC トランザクションを開始するのを待機します。

ログインパスワードと RPC パスワードが一致している場合は、ログインプロセスは秘密鍵をキーサーバーに渡します。これらのパスワードが異なる場合は、ユーザーが常に keylogin コマンドを実行する必要があります。keylogin コマンドをユーザーの環境構成ファイル ( ~/.login~/.cshrc~/.profile ファイルなど) に設定すると、ユーザーがログインしたときに、keylogin コマンドが自動的に実行されます。