Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

デバイス割り当てコマンド

大文字のオプションが指定された allocatedeallocate、および list_devices コマンドは管理用コマンドです。それ以外ではこれらのコマンドはユーザーコマンドです。次の表は、デバイス割り当てコマンドを示しています。

表 4–2 デバイス割り当てコマンド

コマンド 

目的 

マニュアルページ 

bsmconv

デバイス割り当てを処理するデータベースを作成します。監査サービスの有効化も行います。スーパーユーザーであるか、Primary Administrator 役割を引き受ける必要があります。 

bsmconv(1M)

dminfo

デバイスタイプ、デバイス名、またはフルパス名を指定して、割り当て可能デバイスを検索します。 

dminfo(1M)

list_devices

割り当て可能なデバイスの状態を表示します。 

device_maps ファイルにリストされたデバイスに関連付けられている、デバイス特殊ファイルを列挙します。

list_devices(1)

list_devices -U

割り当て可能なデバイスを一覧表示するか、あるいは特定のユーザー ID に割り当てられているデバイスを一覧表示します。このオプションを使用すると、別のユーザーに割り当てることができるデバイスまたは割り当て済みのデバイスを確認できます。このコマンドを実行するには、ユーザーまたは役割に solaris.device.revoke 承認がなければなりません。

 

allocate

1 人のユーザーだけが使用できるように割り当て可能デバイスを予約します。 

デフォルトでは、ユーザーはデバイス割り当てを行うのに solaris.device.allocate 承認が必要です。ユーザー承認を必要としないように、device_allocate ファイルを変更することもできます。そのように変更した場合、システム上のどのユーザーでもデバイスの使用割り当てを要求できます。

allocate(1)

deallocate

デバイスから割り当て予約を削除します。 

deallocate(1)

割り当てコマンドの承認

デフォルトでは、ユーザーが割り当て可能デバイスを予約するには solaris.device.allocate 承認を必要とします。solaris.device.allocate 承認を含める権利プロファイルを作成する方法については、「ユーザーによるデバイス割り当てを承認する方法」を参照してください。

管理者がデバイスの割り当て状態を変更するには、どのデバイスの場合でも、solaris.device.revoke 承認が必要です。たとえば、allocate および list_devices コマンドの -U オプションや、deallocate コマンドの -F オプションは、solaris.device.revoke 承認が必要です。

詳細は、 「承認を必要とするコマンド」を参照してください。