Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)

PAM 構成ファイルの構文

構成ファイル内のエントリの形式は、次のとおりです。

service-name module-type control-flag module-path module-options
service-name

サービスの名前。たとえば、ftplogin、または passwd などです。アプリケーションは、自身が提供するサービスごとに異なるサービス名を使用できます。たとえば、Solaris Secure Shell デーモンが使用するサービス名は次のとおりです。 sshd-nonesshd-passwordsshd-kbdintsshd-pubkeysshd-hostbased。サービス名 other は事前に定義された名前であり、ワイルドカードのサービス名として使用されます。構成ファイル内で特定のサービス名が見つからない場合には、other の構成が使用されます。

module-type

サービスのタイプ。具体的には authaccountsessionpassword のいずれかです。

control-flag

サービスの統合された成功または失敗の値を決定するうえで、そのモジュールの果たす役割を示します。有効な制御フラグは、bindingincludeoptionalrequiredrequisite、および sufficient です。制御フラグの使用方法については、「PAM スタックのしくみ」を参照してください。

module-path

サービスを実装しているライブラリオブジェクトへのパス。パス名が絶対パスでない場合、そのパス名は /usr/lib/security/$ISA/ に対する相対パスとみなされます。libpam による検索が、アプリケーションの特定のアーキテクチャーに対するディレクトリ内で行われるように、アーキテクチャーに依存するマクロ $ISA を使用します。

module-options

サービスモジュールに渡されるオプション。各モジュールのマニュアルページには、そのモジュールで使用できるオプションの説明があります。典型的なモジュールオプションとしては、nowarndebug などがあります。