この手順は、マスター KDC に入れ替え可能なスレーブ KDC に対して実行します。この手順は、増分伝播を使用していることを想定しています。
KDC をインストールするときに、マスター KDC および入れ替え可能なスレーブ KDC に対して別名を使用します。
KDC に対してホスト名を定義するときは、各システムの別名が DNS に登録されている必要があります。/etc/krb5/krb5.conf ファイルにホストを定義するときも、別名を使用します。
手順に従って、スレーブ KDC をインストールします。
入れ替えするサーバーは、レルム内でスレーブ KDC として動作している必要があります。手順については、「スレーブ KDC を手動で構成する方法」を参照してください。
マスター KDC コマンドを移動します。
このスレーブ KDC からマスター KDC コマンドが実行されることを防ぐために、kprop、kadmind、および kadmin.local コマンドを別の場所に移動します。
kdc4 # mv /usr/lib/krb5/kprop /usr/lib/krb5/kprop.save kdc4 # mv /usr/lib/krb5/kadmind /usr/lib/krb5/kadmind.save kdc4 # mv /usr/sbin/kadmin.local /usr/sbin/kadmin.local.save |