Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

スイッチファイルとパスワード情報

files や nisplus など複数のリポジトリ内のパスワード情報全体にアクセスすることが可能です。nsswitch.conf ファイルを使って、この情報の検索順序を設定できます。

注意 –

nsswitch.conf ファイルでは、files を passwd 情報の 1 番目のソースにしてください。

NIS+ 環境では、nsswitch.conf ファイルの passwd 行に、以下の順番でリポジトリを指定する必要があります。

passwd: files nisplus

NIS 環境では、nsswitch.conf ファイルの passwd 行に、以下の順番でリポジトリを指定する必要があります。

passwd: files nis

ヒント –

files を先頭に指定することで、大半の状況では (システムでネットワークまたはネームサービスに関係した問題が発生している場合でも) root でのログインが許可されます。

同一ユーザーを複数のリポジトリで管理することは、推奨されていません。ユーザーごとに単一のリポジトリ内でパスワードを集中管理することで、混乱やエラーが発生する可能性を低減できます。ユーザーごとに複数のリポジトリを管理する場合は、passwd -r コマンドを使用して、パスワード情報を更新してください。

passwd -r repository

-r オプションとともにリポジトリが指定されていない場合、passwd は nsswitch.conf に記載されているリポジトリを逆順に更新します。