この節では、nisping コマンドを使って名前空間データを新しい複製サーバーにロードする方法について説明します。通常、このプロセスは自動的に実行されるため、nisping コマンドを実行する必要はまずありません。
nisping コマンドを使う方法の問題点は、マスターサーバーから複製サーバーへデータの再同期をとるために、NIS+ プロトコルを使ったネットワーク上のデータのやりとりが必要だということです。名前空間が大きい場合は、この処理に何時間もかかり、その間、名前管理情報の要求に対する応答が遅れることがあります。
この作業を実行する NIS+ 主体には、ドメインのディレクトリオブジェクトに対する変更権が必要です。
ドメインをあらかじめ構成し、マスターサーバーを稼働させておく
新しい複製サーバーが NIS+ サーバーとして構成されている (「NIS+ サーバーを設定する」を参照)
新しい複製サーバーが複製サーバーとして構成されている (「NIS+ コマンドを使って複製サーバーを構成する」を参照)