Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

NIS+ グループについて niscat を使用する

niscat -o コマンドを使用して、NIS+ グループのオブジェクト属性を表示できます。

グループのオブジェクト属性を表示する方法

グループのオブジェクト属性を表示するには、そのグループが格納されている groups_dir ディレクトリへの読み取り権が必要です。ここでは、niscat -o とグループの完全指定名を使用します。この完全指定名には、次に示すようにその groups_dir サブディレクトリを含んでいなければなりません。


niscat -o group-name.groups_dir.domain-name

たとえば、以下のようになります。


rootmaster# niscat -o sales.groups_dir.doc.com.
Object Name : sales
Owner : rootmaster.doc.com.
Group : sales.doc.com.
Domain : groups_dir.doc.com.
Access Rights : ----rmcdr---r---
Time to Live : 1:0:0
Object Type : GROUP
Group Flags :
Group Members : rootmaster.doc.com.
  topadmin.doc.com.
  @.admin.doc.com.
  *.sales.doc.com.

注 –

nisgrpadm -1 コマンドを使うと、メンバーリストはさらに整理されて表示されます。


グループ属性のいくつかは、環境変数 NIS_DEFAULTS から継承されます。ただし、このグループの作成時に環境変数が無効になっている場合を除きます。Group Flags フィールドは、現在使用されていません。グループメンバーのリストでは、* 記号はメンバーのドメインを、@ 記号はメンバーのグループをそれぞれ示します。