nisln コマンドは、NIS+ オブジェクトとテーブルエントリの間でシンボリックリンクを作成します。すべての NIS+ 管理コマンドで、NIS+ オブジェクト間のリンクをたどるように指示する -L フラグを使用できます。
テーブルエントリはリンクしないでください。あるテーブルからほかのテーブルへのリンクはできますが、あるテーブルのエントリからほかのテーブルのエントリへのリンクはできません。
ほかのオブジェクトまたはエントリへのリンクを作成するには、ソースオブジェクトまたはエントリ、つまりほかのオブジェクトまたはエントリを指すものに対する変更権が必要です。
cred テーブルをリンクしないでください。org_dir ディレクトリには、それぞれ専用の cred テーブルが必要です。org_dir cred テーブルもリンクしないでください。
リンクを作成するには次のように入力します。
nisln source target |
オプション |
目的 |
---|---|
-L |
リンクをたどる。ソース (source) 自体がリンクである場合、新しいリンクはこれにはリンクされず、そのリンク元のソースにリンクされる |
-D |
デフォルト。リンクされたオブジェクトに対して別のデフォルトセットを指定する。デフォルトについては、「デフォルトを無効にする」を参照 |
オブジェクト間のリンク (テーブルとディレクトリの間のリンクなど) を作成するには、最初に「ソース (source)」、次に「リンク先 (target)」の順で、両方のオブジェクト名を指定します。 テーブルエントリはリンクしないでください。
nisln source-object target-object |