パスワードの有効期間を設定するには、passwd コマンドの引数 max を使用します。有効期間は日数で指定します。有効期間が終了した後は、新しいパスワードをユーザーが作成しなければなりません。有効期間終了後に同じパスワードでログインしようとしても、「Your password has been expired for too long」というメッセージが表示され、新しいパスワードを作成しない限りログインを完了できません。
引数 max は以下の形式で使用します。
passwd -x max username |
引数の意味はそれぞれ以下のとおりです。
username は、ユーザーのログイン ID
max は、以下のうちいずれかになります。
「0 より大きい値」は、パスワードの有効期間の日数を指定します。
「0」は「次回のログイン時にパスワードの変更を強制し、その後は有効期間を設定する機能を停止する」ということを意味します。
「マイナス1 (-1)」は、「-1」は、有効期間を設定する機能を停止するということを意味します。つまり passwd -x -1 username と入力すると、使用期間に関して該当ユーザーに行われていた設定はすべて解除されます。
たとえば、schweik というユーザーに 45 日ごとのパスワード変更を強制するには、以下のように入力します。
station1% passwd -x 45 schweik |