Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

nsswitch.conf ファイル

Solaris ソフトウェアをはじめてインストールするときのデフォルトの nsswitch.conf ファイルは、Solaris ソフトウェアをインストールする際に選択したネームサービスで決まります。このファイルの各行は、ネットワーク情報の種類 (ホスト、パスワード、グループなど) と、それに対する 1 つ以上の情報源 (NIS+ テーブル、NIS マップ、DNS ホストテーブル、同一ワークステーション上の /etc など) を対応させています。クライアントは、この情報源から各情報を検索します。ネームサービスが選択されると、そのサービスのスイッチテンプレートファイルがコピーされ、新しい nsswitch.conf ファイルが作成されます。たとえば、NIS+ が選択された場合は、nsswitch.nisplus ファイルがコピーされて nsswitch.conf ファイルが作成されます。

/etc/nsswitch.conf ファイルは、Solaris 10 ソフトウェアにより各マシンの /etc ディレクトリに自動的に配置されます。また次の代替テンプレートファイルも作成されます。

これらの代替テンプレートファイルには、NIS+ と NIS サービス、ローカルファイル、および LDAP で使用されるデフォルトのスイッチ構成が入っています。Solaris ソフトウェアをマシンに最初にインストールする時に、インストール担当者はマシンのデフォルトのネームサービス (NIS+、NIS、ローカルファイル、または LDAP) を選択します。インストール時には、対応するテンプレートファイルが /etc/nsswitch.conf にコピーされます。たとえば、クライアントが NIS+ を使用しているマシンでは、インストールの過程で nsswitch.nisplus ファイルが nsswitch.conf にコピーされます。

特殊な名前空間を持っている場合を除き、通常の操作には nsswitch.conf にコピーされるデフォルトのテンプレートファイルを使用します。