nisbackup コマンドで使用する構文は、次のとおりです。
nisbackup [-v][-a] backupdir objects |
引数の意味はそれぞれ以下のとおりです。
backupdir には、バックアップファイルを格納する転送先ディレクトリが入ります。たとえば、/var/master1_bakup です。
objects には、バックアップする NIS+ ディレクトリオブジェクトが入ります。たとえば、org_dir.doc.com です。複数の NIS+ ディレクトリオブジェクトを、スペースで区切って入れることができます。
nisbackup コマンドには、次のようなオプションを指定できます。
表 21–1 nisrestore コマンドのオプション
オプション |
目的 |
---|---|
-v |
冗長モード。このモードは、追加情報を出力する |
-a |
すべて。サーバーがマスターである NIS+ ディレクトリオブジェクトをすべてバックアップする。これには、このサーバーがマスターであるサブドメインのディレクトリオブジェクトも含まれる。ただし、ほかのマスターサーバーを持つサブドメインのディレクトリオブジェクトはバックアップされない |
nisbackup コマンドは、バックアップする NIS+ ディレクトリオブジェクトのマスターサーバー上で実行する必要があります。
バックアップする NIS+ ディレクトリオブジェクトを指定する場合、そのディレクトリ名には完全指定名、または部分指定名を使用できます。
マルチレベルディレクトリをバックアップする場合、下位ディレクトリのバックアップファイルは、自動的にバックアップ転送先ディレクトリのサブディレクトリ内に配置されます。