NIS+ バックアップファイルから NIS+ データを復元するには、nisrestore コマンドを使用します。
たとえば、org_dir.doc.com. ディレクトリオブジェクトを replica1 サーバーに復元する場合は、root として replica1 にログインし、「nisrestore を実行するための前提条件」で説明した前提条件が満たされていることを確認してから、以下のように nisrestore を実行します。
replica1# nisrestore /var/master1_bakup org_dir.doc.com. |
nisrestore には、以下の項目が適用されます。
「損傷した名前空間」。損傷した、または破壊された NIS+ 名前空間を復元するには、復元する NIS+ ディレクトリオブジェクトのすべてのサーバー上で nisrestore コマンドを実行する必要があります。
「検出エラー」。nisrestore が必要なデータを確認できないか、または検出できないというエラーメッセージを受け取った場合は、-f オプションを使用する必要があります。
たとえば、master1 という名前のルートマスターサーバー上に NIS+ データをロードし直す場合は、次のように入力します。
master1# nisrestore -f -a /var/master1_bakup |
「ディレクトリ名」。復元する NIS+ ディレクトリオブジェクトを指定する場合は、完全指定または部分指定ディレクトリ名を使用します。