Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

/etc/.rootkey ファイルがすでに存在している

「症状」

insufficient permission」や、「permission denied」などの、様々なエラーメッセージ

「考えられる原因」

サーバーやクライアントの設定や初期設定を行なったときに、/etc/.rootkey ファイルがすでに存在していました。以前そのマシンに NIS+ をインストールしたことがあり、NIS+ を削除したとき、または NIS や /etc への変更を行なったときに、.rootkey ファイルを削除しなかったためにこのような状態が起こります。

「診断」

/etc ディレクトリで ls -lnisls -l org_dir を実行し、/etc/.rootkey の日付を、cred テーブルの日付と比較します。/etc/.rootkey の日付が明らかに cred テーブルより古い場合は、ファイルがあらかじめ存在していたことが考えられます。

「対策」

問題のあるマシンで、ルートとして keylogin -r コマンドを実行し、そのマシンをもう一度クライアントとして設定し直します。