Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

ルートドメインの設定方法の概要

ここでは、ルートマスターサーバーをセキュリティレベル 2 で稼働させるルートドメインの構成方法について説明します。


注 –

ルートドメインの構成は、この章で説明する NIS+ コマンドより、NIS+ スクリプトを使用する方が簡単です。この章で説明する方法は、NIS+ に精通した管理者や、設定スクリプトでは提供されない標準以外の機能や構成を必要とする管理者だけが使用してください。


ルートドメインの設定には、次の 3 つの主な作業があります。

ただし、ルートドメインの設定はこれらの 3 つの作業を単にこの順序で行うといった簡単なものではありません。3 つの作業はそれぞれ関連し合っています。たとえば、ルートディレクトリを作成する前にセキュリティパラメータの一部を指定しなければなりません。ほかのパラメータはその後で指定します。ルートドメインの構成を容易にするために、この節ではこれらの作業を個別の手順に分けて、一番効率の良い順番に並べています。