1 台のマスターサーバーまたは複製サーバーから複数のドメインにサービスを提供することは可能ですが、お勧めしません。
新しくサーバーにするワークステーションにスーパーユーザーとしてログインします。
以下の手順では、「クライアントの設定」に従って、マシンを NIS+ クライアントとして設定した後、マシンを再起動したことを前提としています。マシンを再起動すると、次の手順の推奨前提条件であるキャッシュマネージャが起動します。マシンを再起動しなかった場合は、ここで svcadm を使用して NIS+ サービスを再起動します。
(省略可能) /lib/svc/method/nisplus ファイルを編集して必要なオプションを追加します。
適切なテキストエディタを使用します。
/lib/svc/method/nisplus ファイルの編集方法については、「NIS+ とサービス管理機能」を参照してください。
-B |
DNS 転送をサポートします。 |
-Y |
NIS 互換モードで NIS+ デーモンを起動します。 |
NIS+ デーモンを起動します。
server# svcadm enable network/rpc/nisplus:default |
NIS+ サービスが実行されていることを確認するには、svcs コマンドを実行します。
server# svcs \*nisplus\* STATE STIME FMRI online Jan_12 svc:/network/rpc/nisplus:default |
この手順によって、/var/nis/data という名前のディレクトリが作成されます。また、trans.log というトランザクションログファイルが作成され、/var/nis というディレクトリに格納されます。
compatserver# ls -F /var/nis NIS_COLD_START data/ trans.log data.dict |
trans.log ファイルは、トランザクションログです。トランザクションログの内容を確認するには、nislog コマンドを使用します。使用方法については、「nislog コマンド」を参照してください。
/var/nis ディレクトリと /var/nis/data ディレクトリは、移動または名前の変更をしないでください。また、/var/nis/trans.log ファイルと /var/nis/data.dict ファイルについても、移動または名前の変更をしないでください。Solaris 2.4 以前からアップグレードする場合、それまで使っていた /hostname サブディレクトリは自動的に /var/nis/data に変換され、関連するファイルも必要に応じて変換されます。この自動変換がなされた後で、新しい名前に変更することは 絶対にしないで ください。
これでこのサーバーは、第 8 章「ルート以外のドメインの構成」の説明に従って、ドメインのマスターまたは複製に指定できます。NIS+ サーバーの設定は、この手順で完了です。作業の要約については 「サーバー構成の要覧」を参照してください。