Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)

サーバー構成の要覧

表 7–4表 7–5 では、この章で説明した作業のまとめを示しています。この 2 つの表は、もっとも簡単な場合を想定しているため、参考用として使用するには、実際の自分の作業の詳細を理解している必要があります。また、ここでは、各コマンドに対するサーバーの応答を示していません。

表 7–4 複製サーバー replica2doc.com. に追加する - コマンドのまとめ

作業 

コマンド 

ドメインマスターサーバーにスーパーユーザーとしてログインする 

master1% su

新しい複製サーバーを指定する 

# nismkdir -s replica2 doc.com.

# nismkdir -s replica2 org_dir.doc.com.

# nismkdir -s replica2 groups_dir.doc.com.

複製サーバーに対して nisping を実行する

# /usr/lib/nis/nisping doc.com.

# /usr/lib/nis/nisping org_dir.doc.com.

# /usr/lib/nis/nisping groups_dir.doc.com.


注 –

上記の例で説明したように、新しい複製サーバーにデータをロードする場合は、nisping を使用するより NIS+ のバックアップと復元機能を使用した方が簡単です。詳細については、nisrestore を使ってデータを複製サーバーにロードする」を参照してください。


表 7–5 ルート以外のマスターサーバーを起動する - コマンドのまとめ

作業 

コマンド 

スーパーユーザーとしてサーバーにログインする 

server% su

NIS 互換モードの場合のみ 

-Y オプションを使用してデーモンを起動する (DNS 転送が必要な場合は -B オプションも使用する)

/lib/svc/method/nisplus ファイルを編集して必要なオプションを追加してから、次のようにサービスを再起動する

# svcadm restart network/rpc/nisplus

NIS+ の場合のみ 

デーモンを起動する 

# svcadm enable network/rpc/nisplus