Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

プロジェクトとタスクで使用するコマンド

次の表に示すコマンドは、プロジェクトとタスクの機能を管理するための主要なインタフェースとなります。

マニュアルページ 

説明 

projects(1)

ユーザーのプロジェクトメンバーシップを表示します。project データベース内のプロジェクトを一覧表示します。特定のプロジェクトについて情報を表示します。プロジェクト名が指定されていない場合は、すべてのプロジェクトについて情報を表示します。projects コマンドに -l オプションを付けて実行すると、詳細情報が出力されます。

newtask(1)

ユーザーのデフォルトのシェルまたは指定されたコマンドを実行し、指定されたプロジェクトが所有する新しいタスクに実行コマンドを配置します。また、newtask は、実行中のプロセスに結合するタスクとプロジェクトを変更するためにも使用できます。-F オプションを付けて実行すると、最終的なタスクを作成できます。

passmgmt(1M)

パスワードファイル内の情報を更新します。-K key=value オプションを付けて実行すると、ローカルファイル内のユーザー属性に値を追加したり、ローカルファイル内のユーザー属性を置換したりできます。

projadd(1M)

/etc/project ファイルに新しいプロジェクトエントリを追加します。projadd コマンドは、ローカルシステム上にだけプロジェクトエントリを作成します。projadd は、ネットワークネームサービスから提供される情報は変更できません。

デフォルトファイル /etc/project 以外のプロジェクトファイルを編集する場合に使用できます。project ファイルの構文検査機能を提供します。プロジェクト属性の検証と編集を行います。倍率値をサポートします。

projmod(1M)

ローカルシステム上のプロジェクトの情報を変更します。projmod は、ネットワークネームサービスから提供される情報は変更できません。ただし、このコマンドは、外部のネームサービスに対してプロジェクト名とプロジェクト ID の一意性を確認します。

デフォルトファイル /etc/project 以外のプロジェクトファイルを編集する場合に使用できます。project ファイルの構文検査機能を提供します。プロジェクト属性の検証と編集を行います。新しい属性の追加、属性の値の追加、または属性の削除に使用できます。倍率値をサポートします。

Solaris 10 5/08 リリース以降は、-A オプションを付けて実行すると、プロジェクトデータベース内にある資源制御値をアクティブなプロジェクトに適用できます。prctl コマンドによって手動で設定された値など、project ファイルで定義されている値と一致しない既存の値は削除されます。

projdel(1M)

ローカルシステムからプロジェクトを削除します。projdel は、ネットワークネームサービスから提供される情報は変更できません。

useradd(1M)

デフォルトプロジェクトの定義をローカルファイルに追加します。-K key=value オプションを付けて実行すると、ユーザー属性を追加したり置換したりできます。

userdel(1M)

ローカルファイルからユーザーのアカウントを削除します。 

usermod(1M)

システムにあるユーザーのログイン情報を変更します。-K key=value オプションを付けて実行すると、ユーザー属性を追加したり置換したりできます。