プロジェクトデータベースの管理コマンド projadd および projmod を使用して、プロジェクト属性を編集できます。
-K オプションは、属性の置換リストを指定します。属性はセミコロン (;) で区切られます。-K オプションを -a オプションとともに使用すると、その属性または属性値が追加されます。-K オプションを -r オプションとともに使用すると、その属性または属性値が削除されます。-K オプションを -s オプションとともに使用すると、その属性または属性値が置換されます。
プロジェクトの属性に値を追加するには、projmod コマンドに -a オプションと -K オプションを付けて実行します。属性が存在しない場合は、新たに作成されます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
プロジェクト myproject 内に task.max-lwps 資源制御属性を値なしで追加します。プロジェクトに加わるタスクでは、その属性にシステム値だけが設定されます。
# projmod -a -K task.max-lwps myproject |
その後、プロジェクト myproject 内の task.max-lwps に値を追加できます。この値は、特権レベル、しきい値、およびしきい値に達したときのアクションから成ります。
# projmod -a -K "task.max-lwps=(priv,100,deny)" myproject |
資源制御は複数の値を持つことができるので、同じオプションを使用して、既存の値リストに別の値を追加できます。
# projmod -a -K "task.max-lwps=(priv,1000,signal=KILL)" myproject |
複数の値はコンマで区切られます。task.max-lwps エントリはこの時点で次のようになっています。
task.max-lwps=(priv,100,deny),(priv,1000,signal=KILL) |
この手順では次の値を仮定します。
task.max-lwps=(priv,100,deny),(priv,1000,signal=KILL) |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
プロジェクト myproject 内の資源制御 task.max-lwps から属性値を削除するには、projmod コマンドに -r オプションと -K オプションを付けて実行します。
# projmod -r -K "task.max-lwps=(priv,100,deny)" myproject |
task.max-lwps が次のように複数の値を持っているとします。
task.max-lwps=(priv,100,deny),(priv,1000,signal=KILL) |
この場合は、最初に一致する値が削除されます。したがって、結果は次のようになります。
task.max-lwps=(priv,1000,signal=KILL) |
資源制御 task.max-lwps をプロジェクト myproject から削除するには、projmod コマンドに -r オプションと -K オプションを付けて実行します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
属性 task.max-lwps とそのすべての値を、プロジェクト myproject から削除します。
# projmod -r -K task.max-lwps myproject |
プロジェクト myproject 内の資源制御 task.max-lwps の属性値を別の値で置換するには、projmod コマンドに -s オプションと -K オプションを付けて実行します。属性が存在しない場合は、新たに作成されます。
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
task.max-lwps の現在の値を、次に示す新しい値で置換します。
# projmod -s -K "task.max-lwps=(priv,100,none),(priv,120,deny)" myproject |
結果は次のようになります。
task.max-lwps=(priv,100,none),(priv,120,deny) |
スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
task.max-lwps の現在の値をプロジェクト myproject から削除するには、次のように入力します。
# projmod -s -K task.max-lwps myproject |