Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

プロジェクト属性の編集と検証

プロジェクトデータベースの管理コマンド projadd および projmod を使用して、プロジェクト属性を編集できます。

-K オプションは、属性の置換リストを指定します。属性はセミコロン (;) で区切られます。-K オプションを -a オプションとともに使用すると、その属性または属性値が追加されます。-K オプションを -r オプションとともに使用すると、その属性または属性値が削除されます。-K オプションを -s オプションとともに使用すると、その属性または属性値が置換されます。

Procedure属性と属性値をプロジェクトに追加する方法

プロジェクトの属性に値を追加するには、projmod コマンドに -a オプションと -K オプションを付けて実行します。属性が存在しない場合は、新たに作成されます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. プロジェクト myproject 内に task.max-lwps 資源制御属性を値なしで追加します。プロジェクトに加わるタスクでは、その属性にシステム値だけが設定されます。


    # projmod -a -K task.max-lwps myproject
    
  3. その後、プロジェクト myproject 内の task.max-lwps に値を追加できます。この値は、特権レベル、しきい値、およびしきい値に達したときのアクションから成ります。


    # projmod -a -K "task.max-lwps=(priv,100,deny)" myproject
    
  4. 資源制御は複数の値を持つことができるので、同じオプションを使用して、既存の値リストに別の値を追加できます。


    # projmod -a -K "task.max-lwps=(priv,1000,signal=KILL)" myproject
    

    複数の値はコンマで区切られます。task.max-lwps エントリはこの時点で次のようになっています。


    task.max-lwps=(priv,100,deny),(priv,1000,signal=KILL)

Procedure属性値をプロジェクトから削除する方法

この手順では次の値を仮定します。


task.max-lwps=(priv,100,deny),(priv,1000,signal=KILL)
  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. プロジェクト myproject 内の資源制御 task.max-lwps から属性値を削除するには、projmod コマンドに -r オプションと -K オプションを付けて実行します。


    # projmod -r -K "task.max-lwps=(priv,100,deny)" myproject
    

    task.max-lwps が次のように複数の値を持っているとします。


    task.max-lwps=(priv,100,deny),(priv,1000,signal=KILL)

    この場合は、最初に一致する値が削除されます。したがって、結果は次のようになります。


    task.max-lwps=(priv,1000,signal=KILL)

Procedure資源制御属性をプロジェクトから削除する方法

資源制御 task.max-lwps をプロジェクト myproject から削除するには、projmod コマンドに -r オプションと -K オプションを付けて実行します。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. 属性 task.max-lwps とそのすべての値を、プロジェクト myproject から削除します。


    # projmod -r -K task.max-lwps myproject
    

Procedureプロジェクトの属性と属性値を置換する方法

プロジェクト myproject 内の資源制御 task.max-lwps の属性値を別の値で置換するには、projmod コマンドに -s オプションと -K オプションを付けて実行します。属性が存在しない場合は、新たに作成されます。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. task.max-lwps の現在の値を、次に示す新しい値で置換します。


    # projmod -s -K "task.max-lwps=(priv,100,none),(priv,120,deny)" myproject
    

    結果は次のようになります。


    task.max-lwps=(priv,100,none),(priv,120,deny)

Procedure資源制御属性の既存の値を削除する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. task.max-lwps の現在の値をプロジェクト myproject から削除するには、次のように入力します。


    # projmod -s -K task.max-lwps myproject