Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

拡張アカウンティングの紹介

拡張アカウンティングサブシステムは、行われた作業の対象プロジェクトの使用状況レコードにラベル付けします。また、拡張アカウンティングを IPQoS (Internet Protocol Quality of Service、IP サービス品質) フローアカウンティングモジュール (『Solaris のシステム管理 (IP サービス)』の第 36 章「フローアカウンティングの使用と統計情報の収集 (手順)」を参照) と組み合わせて、システム上のネットワークフロー情報を取得することもできます。

資源管理機構を適用する前に、まず、さまざまな作業負荷がシステムに対して行う資源消費要求の特徴をつかむ必要があります。Solaris オペレーティングシステムの拡張アカウンティング機能を利用すると、タスクベース、プロセスベース、または IPQoS flowacct モジュールが提供するセレクタベースで、システムやネットワークの資源消費を記録する柔軟性が得られます。詳細は、ipqos(7IPP) のマニュアルページを参照してください。

システムの使用状況をリアルタイムで計測するオンライン監視ツールとは異なり、拡張アカウンティング機能を使用すると、使用状況の履歴を調べることができます。その上で、将来の作業負荷の容量要件を算定できます。

拡張アカウンティングのデータを使用すれば、資源の課金、作業負荷の監視、容量計画などの目的でソフトウェアを開発したり購入したりできます。