Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

資源制限と資源制御

従来から、UNIX システムには資源制限機能があります (rlimit)。rlimit の機能を使用すると、管理者は、プロセスが消費できる資源の量に対して 1 つ以上の数値制限を設定できます。この制限には、プロセスごとの CPU 使用時間、プロセスごとのコアファイルサイズ、プロセスごとの最大ヒープサイズが含まれます。「ヒープサイズ」は、プロセスのデータセグメントに割り当てられるスクラッチメモリー領域のサイズです。

資源制御機能は、資源制限機能に対する互換性インタフェースを提供します。資源制限機能を使用する既存のアプリケーションは、変更せずに、引き続き使用できます。また、既存のアプリケーションは、資源制御機能を利用するように変更されたアプリケーションと同様に監視することができます。