Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

プロセス間通信と資源制御

プロセスは、数種類のプロセス間通信 (IPC) の 1 つを使用して、互いに通信できます。IPC を使用すると、プロセス間で情報の転送や同期化を行うことができます。Solaris 10 リリースの前は、/etc/system ファイルにエントリを追加することで、IPC 調整可能パラメータを設定していました。今後は、資源制御機能により、カーネルの IPC 機能の動作を定義する資源制御が提供されるようになりました。これらの資源制御は、/etc/system の調整可能パラメータを置換します。

古いパラメータが、Solaris システムの /etc/system ファイルに入っていることがあります。その場合、これらのパラメータは、以前の Solaris リリースの場合と同様に、デフォルトの資源制御値の初期化に使用されます。ただし、古いパラメータはできるだけ使用しないでください。

どの IPC オブジェクトがプロジェクトの使用状況に影響を与えているかを監視するには、ipcs コマンドに -J オプションを付けて実行します。表示例については、ipcs を使用する方法」を参照してください。ipcs コマンドの詳細については、ipcs(1) のマニュアルページを参照してください。

Solaris システムの調整については、『Oracle Solaris カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル』を参照してください。