Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

rcapstat による資源使用率の監視

上限が定義されたプロジェクトの資源使用率を監視するには、rcapstat を使用します。rcapstat の報告例については、rcapstat による報告の生成」を参照してください。

報告用のサンプリング間隔、および統計を繰り返す回数を設定できます。

interval

サンプリング間隔を指定します (秒)。デフォルトの間隔は 5 秒です。

count

統計を繰り返す回数を指定します。デフォルトでは、終了シグナルを受信するまで、あるいは、rcapd プロセスが終了するまで、rcapstat は統計を報告し続けます。

rcapstat が最初に発行する報告では、ページング統計はデーモンの起動以降の活動を示します。以後の報告では、前回の報告以降の活動を示します。

次の表に、rcapstat の報告の列見出しを定義します。

rcapstat の列見出し

説明 

id

上限が定義されたプロジェクトの ID。 

project

プロジェクト名。 

nproc

プロジェクト内のプロセス数。 

vm

プロジェクト内のプロセスが使用する仮想メモリーサイズの合計。マップされたファイルおよびデバイスもすべて含みます。単位は、K バイト (K)、M バイト (M)、または G バイト (G) です。 

rss

プロジェクト内のプロセスが使用すると推定される常駐セットサイズ (RSS) の合計。単位は、K バイト (K)、M バイト (M)、または G バイト (G) です。共有されるページは考慮されません。 

cap

プロジェクトに定義された RSS 上限。メモリー上限を指定する方法については、「プロジェクトの物理メモリーの使用率を制限する属性」または rcapd(1M) のマニュアルページを参照してください。

at

前回の rcapstat のサンプリング以降、 rcapd がページアウトしようとしたメモリーの合計。

avgat

前回の rcapstat のサンプリング以降に発生した各サンプリングサイクル中、rcapd がページアウトしようとしたメモリーの平均。rcapd がコレクション RSS をサンプリングする頻度は、rcapadm で設定できます。rcapd の動作間隔」を参照してください。

pg

前回の rcapstat のサンプリング以降、 rcapd が正常にページアウトしたメモリーの合計。

avgpg

前回の rcapstat のサンプリング以降に発生した各サンプリングサイクル中、rcapd が正常にページアウトしたと推定されるメモリーの平均。rcapd がプロセス RSS をサンプリングする頻度は rcapadm で設定できます。rcapd の動作間隔」を参照してください。