Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

動的資源プールの紹介

動的資源プールは、システムイベントやアプリケーション負荷の変化に対応して各プールの資源割り当てを動的に調整する機構を提供します。動的資源プールによって管理者が決定を行いやすくなり、決定を行う回数も減少します。管理者がシステム性能の目標を指定すると、それを維持するように自動的に調整が行われます。構成に変更を加えると、変更内容がログに記録されます。これらの機能は、主に資源コントローラ poold によって実行されます。動的資源割り当てが必要なときは、常にこのシステムデーモンをアクティブにしておく必要があります。poold は定期的にシステムの負荷を調べ、システムの性能を最適に保つために、資源消費に関する調整が必要かどうかを判定します。poold の構成は libpool の構成に保存されています。poold の詳細については、poold(1M) のマニュアルページを参照してください。