Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーン機能の概要

次の表に、大域ゾーンと非大域ゾーンの特性をまとめます。

ゾーンの種類 

特性 

広域 

 

  • システムによって ID 0 が割り当てられます

  • システムで起動され実行される Solaris カーネルの単一のインスタンスを提供します

  • Solaris システムソフトウェアパッケージの完全なインストールが含まれています

  • 追加のソフトウェアパッケージや、パッケージを通してインストールされない追加のソフトウェア、ディレクトリ、ファイル、その他のデータが含まれている場合もあります

  • 大域ゾーンにインストールされているすべてのソフトウェア構成要素に関する情報を格納した、一貫性のある完全な製品データベースを提供します

  • 大域ゾーンのホスト名やファイルシステムテーブルなど、大域ゾーンのみに固有の構成情報を保持します

  • すべてのデバイスとすべてのファイルシステムが認識される、唯一のゾーンです

  • 非大域ゾーンの存在と構成が認識される、唯一のゾーンです

  • 非大域ゾーンの構成、インストール、管理、またはアンインストールを行うことができる、唯一のゾーンです

非大域 

 

  • ゾーンの起動時にシステムによってゾーン ID が割り当てられます

  • 大域ゾーンから起動される Solaris カーネルの下で処理を共有します

  • Solaris オペレーティングシステムソフトウェアパッケージの完全なインストールの一部が含まれています

  • 大域ゾーンから共有された Solaris ソフトウェアパッケージが含まれています

  • 大域ゾーンから共有されたものではない、インストールされた追加のソフトウェアパッケージが含まれていることもあります

  • 追加のソフトウェア、ディレクトリ、ファイル、非大域ゾーンで作成されたその他のデータなど、パッケージを通してインストールされないもの、あるいは、大域ゾーンからの共有でないものが含まれていることもあります

  • ゾーンにインストールされているすべてのソフトウェア構成要素に関する情報を格納した、一貫性のある完全な製品データベースを持ちます。非大域ゾーンに置かれている構成要素と、読み取り専用モードで大域ゾーンから共有される構成要素があります

  • ほかのゾーンの存在を認識できません

  • 自身を含め、ゾーンのインストール、管理、アンインストールを行うことはできません

  • 非大域ゾーンのホスト名やファイルシステムテーブルなど、その非大域ゾーンのみに固有の構成情報を保持します

  • 独自のタイムゾーン設定を持つことができます