Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

Procedure(省略可能) インストール済みのゾーンを準備完了状態に移行する方法

準備完了状態に移行すると、仮想プラットフォームでユーザープロセスを開始する準備が整います。準備完了状態のゾーンには、内部で実行中のユーザープロセスは存在しません。

ゾーンをすぐに起動して使用する場合、この手順は省略できます。ゾーンの起動時に、準備完了状態への移行が自動的に行われます。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

    役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。

  2. zoneadm コマンドを -z オプション、ゾーン名 (my-zone)、および ready サブコマンドとともに使用することで、そのゾーンを準備完了状態に移行します。


    global# zoneadm -z my-zone ready
    
  3. プロンプトで、zoneadm list コマンドに -v オプションを指定して、状態を確認します。


    global# zoneadm list -v
    

    次のような情報が表示されます。


    ID  NAME     STATUS       PATH                           BRAND      IP
     0  global   running      /                              native     shared
     1  my-zone  ready        /export/home/my-zone           native     shared

    システムにより一意のゾーン ID 1 が割り当てられていることに注目してください。