Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

パッチ適用のソリューションとして、接続時更新を使用する

接続時の更新のプロセスは、ゾーンを別のシステムに移行するために開発されたものですが、ゾーンにパッチを適用する場合にも使用できます。この方法を利用すると、大域ゾーンをより迅速に使用可能な状態にすることができます。その後、システム管理者は、あまり重要でないゾーンを更新して起動する前に、どのゾーンを先に更新して稼働させるかを調整できます。

次のプロセスでは、そのゾーンがシステムに新しくインストールされたゾーンと同じように見えるように、すべてのパッチを更新します。

  1. 大域ゾーンにパッチバンドルを適用する前に、すべての非大域ゾーンを切り離します。

  2. 大域ゾーンにパッチバンドルを適用します。

  3. パッチバンドルが適用され、システムが再起動したら、zoneadm attach コマンドを -U オプションを付けて使用し、非大域ゾーンを大域ゾーンと同じパッチレベルにします。

ゾーン内にインストールされ、大域ゾーンにはインストールされていないパッケージがある場合、それらのパッケージは無視され、影響を受けません。

patchadd ユーティリティーを使用した高速のパッチ適用ソリューションについては、『「Solaris 10 10/09: パッチ適用時間を短縮するためのゾーンの並列パッチ」』 を参照してください。