Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

Procedureflarcreate を使用してイメージを作成する方法

flarcreate コマンド (flarcreate(1M) のマニュアルページを参照) を使用してシステムイメージを作成します。この手順例では、ターゲットの Solaris システムにフラッシュアーカイブを配置するために NFS を使用しますが、ほかの方法でファイルを移動することもできます。

この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。

  1. スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。

  2. アーカイブする移行元システムにログインします。

  3. ディレクトリをルートディレクトリに変更します。


    # cd /
    
  4. 移行元システムで flarcreate を使用して s10-system という名前のフラッシュアーカイブイメージファイルを作成し、そのアーカイブを移行先システムに配置します。


    source-system # flarcreate -S -n s10-system -L cpio /net/target/export/s10-system.flar
    Determining which filesystems will be included in the archive...
    Creating the archive...
    cpio: File size of "etc/mnttab" has
    increased by 435
    2068650 blocks
    1 error(s)
    Archive creation complete.

    移行先のマシンは、/export ファイルシステムに対する root 書き込みアクセス権を必要とします。ホストシステム上のファイルシステムのサイズによっては、アーカイブが数 G バイトのサイズになることがあるため、移行先のファイルシステムには十分な空き容量が必要です。


    ヒント –

    場合によっては、flarcreate の実行時に cpio コマンドからのエラーが表示されることがあります。もっとも多いのは、「File size of etc/mnttab has increased by 435」のようなメッセージです。これらのメッセージがログファイルまたはシステム状態を反映するファイルに関連するものであれば、無視してもかまいません。必ずすべてのエラーメッセージを確認してください。