データリンクを管理するには、大域ゾーンから dladm コマンドを使用します。
dladm コマンドを show-linkprop サブコマンドとともに使用して、実行中の排他的 IP ゾーンに対するデータリンクの割り当てを表示できます。
データリンクを管理するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
システムのデータリンクの割り当てを表示します。
global# dladm show-linkprop |
ゾーン 49bge には bge0 が割り当てられていますが、最初の画面ではこのゾーンは起動していません。
global# dladm show-linkprop LINK PROPERTY VALUE DEFAULT POSSIBLE bge0 zone -- -- -- ath0 channel 6 -- -- ath0 powermode ? off off,fast,max ath0 radio ? on on,off ath0 speed 11 -- 1,2,5.5,6,9,11,12,18,24,36,48,54 ath0 zone -- -- -- |
ゾーン 49bge を起動します。
global# zoneadm -z 49bge boot |
コマンド dladm show-linkprop をもう一度実行します。すると、bge0 リンクが 49bge に割り当てられていることに注目してください。
global# dladm show-linkprop LINK PROPERTY VALUE DEFAULT POSSIBLE bge0 zone 49bge -- -- ath0 channel 6 -- -- ath0 powermode ? off off,fast,max ath0 radio ? on on,off ath0 speed 11 -- 1,2,5.5,6,9,11,12,18,24,36,48,54 ath0 zone -- -- -- |
dladm コマンドを set-linkprop サブコマンドとともに使用して、実行中の排他的 IP ゾーンに対してデータリンクを一時的に割り当てることができます。持続的な割り当ては zonecfg コマンドを使用して行う必要があります。
データリンクを管理するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
dladm set-linkprop を -t とともに使用して、excl という実行中のゾーンに bge0 を追加します。
global# dladm set-linkprop -t -p zone=excl bge0 LINK PROPERTY VALUE DEFAULT POSSIBLE bge0 zone excl -- -- |
-p オプションを使用すると、マシンで構文解析できる安定した形式の表示が生成されます。
dladm コマンドを reset-linkprop サブコマンドとともに使用して、bge0 リンクの値を未設定にリセットできます。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
dladm reset-linkprop を -t とともに使用して、ゾーンへの bge0 デバイスの割り当てを解除します。
global# dladm reset-linkprop -t -p zone=excl bge0 LINK PROPERTY VALUE DEFAULT POSSIBLE bge0 zone excl -- -- |
-p オプションを使用すると、マシンで構文解析できる安定した形式の表示が生成されます。
実行中のゾーンでそのデバイスが使用中の場合、再割り当ては失敗し、エラーメッセージが表示されます。「排他的 IP ゾーンがデバイスを使用しているために dladm reset-linkprop が失敗する」を参照してください。