Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

lx ブランドゾーンの構築

この節の内容は、既存のゾーンの複製にではなく、初期のゾーン構築だけに適用されます。

非大域ゾーンを構成したあとで、システムの構成にゾーンを安全にインストールできることを確認してください。その後、ゾーンをインストールできます。ゾーンのルートファイルシステムに必要とされるファイルは、システムによりゾーンのルートパス内にインストールされます。Linux ゾーンは、CD、ISO イメージ、または tarball から生成されます。詳細は、lx ブランドゾーンをインストールする方法」を参照してください。

ゾーンの状態がインストール済みから準備完了に移行する際、構成ファイルで指定された資源セットが追加されます。システムにより、一意のゾーン ID が割り当てられます。ファイルシステムがマウントされ、ネットワークインタフェースが設定され、デバイスが構成されます。準備完了状態に移行すると、仮想プラットフォームでユーザープロセスを開始する準備が整います。

準備完了状態のゾーンには、稼働中のユーザープロセスは存在しません。準備完了状態のゾーンと稼働中のゾーンの主な違いは、稼働中のゾーンでは 1 つ以上のプロセスが稼働している点です。詳細は、init(1M) のマニュアルページを参照してください。

準備完了状態では、仮想プラットフォームを管理するため、zsched および zoneadmd プロセスが開始されます。

zoneadmd ゾーン管理デーモン

ゾーン管理デーモン zoneadmd は、ゾーンの仮想プラットフォーム管理用の主要なプロセスです。詳細は、zoneadmd デーモン」を参照してください。

zsched ゾーンスケジューリングプロセス

アプリケーション環境を管理するプロセス zsched については、zsched ゾーンスケジューラ」を参照してください。