Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーン起動時に netmasks の警告が表示される

「ゾーンの起動方法」の説明に従ってゾーンを起動する際、次のメッセージが表示されることがあります。


# zoneadm -z my-zone boot
zoneadm: zone 'my-zone': WARNING: hme0:1: no matching subnet
	found in netmasks(4) for 192.168.0.1; using default of
	255.255.255.0.

このメッセージは単なる警告であり、コマンドは成功しています。このメッセージは、ゾーン構成で指定された IP アドレス用のネットマスク をシステムが検出できなかったことを示します。

以降の再起動でこの警告が表示されないようにするには、大域ゾーン内の /etc/nsswitch.conf ファイルに適切な netmasks データベースが記載されていること、およびこれらのデータベースの 1 つ以上にゾーン my-zone で使用されるサブネットおよびネットマスクが含まれることを確認します。

たとえば、大域ゾーン内のネットマスクの解決に /etc/inet/netmasks ファイルおよびローカルの NIS データベースが使用される場合、/etc/nsswitch.conf 内の適切なエントリは次のようになります。

netmasks: files nis

その後、ゾーン my-zone のサブネットおよび対応するネットマスク情報を /etc/inet/netmasks に追加して、これを使用可能にします。

netmasks コマンドの詳細は、netmasks(4) のマニュアルページを参照してください。