スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
移行するゾーン (この手順では lx-zone) を停止します。
host1# zoneadm -z lx-zone halt |
ゾーンを切り離します。
host1# zoneadm -z lx-zone detach |
切り離されたゾーンは、現在、構成済みの状態にあります。
lx-zone の zonepath を新規ホストに移動します。
詳細は、「zonepath を新規ホストに移動する方法」を参照してください
新規ホスト上でゾーンを構成します
host2# zonecfg -z lx-zone |
次のシステムメッセージが表示されます
lx-zone: No such zone configured Use 'create' to begin configuring a new zone. |
新規ホスト上にゾーン lx-zone を作成するには、zonecfg コマンドに -a オプションおよび新規ホストの zonepath を指定します。
zonecfg:lx-zone> create -a /export/zones/lx-zone |
構成を表示します。
zonecfg:lx-zone> info zonename: lx-zone zonepath: /export/zones/lx-zone brand: lx autoboot: false bootargs: pool: limitpriv: net: address: 192.168.0.90 physical: bge0 |
(省略可能) 構成に必要な調整を加えます。
たとえば、新規ホストではネットワーク物理デバイスが異なる場合があります。また、構成に含まれるデバイスの名前が新規ホストでは異なることもあります。
zonecfg:lx-zone> select net physical=bge0 zonecfg:lx-zone:net> set physical=e1000g0 zonecfg:lx-zone:net> end |
構成を確定して終了します。
zonecfg:lx-zone> commit zonecfg:lx-zone> exit |
新規ホスト上でゾーンを接続します。
妥当性検査を使用して、ゾーンを接続します。
host2# zoneadm -z lx-zone attach |
次の条件のいずれかまたは両方に当てはまる場合、実行が必要な操作がシステム管理者に通知されます。
必須パッケージおよびパッチが新規マシンに存在しない。
ソフトウェアレベルがマシン間で異なる。
妥当性検査を実行せずに、接続操作を強制的に実行します。
host2# zoneadm -z lx-zone attach -F |
-F オプションを使用すると、妥当性検査を実行せずに attach が強制的に実行されます。これは、クラスタ環境やバックアップ/復元操作など、特定の場合に役立ちますが、システムがゾーンのホストとして動作するよう正しく構成されている必要があります。構成が不正な場合、あとで未定義の動作が実行される可能性があります。