Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

ゾーン状態がパッチとパッケージの操作に与える影響

さまざまな状態の非大域ゾーンが存在しているシステムで、pkgaddpkgrmpatchadd、および patchrm の各コマンドを使用するとどうなるかを、次の表に示します。

Solaris 10 5/08 リリースでは、この表のインストール済み状態の説明にいくつかの修正が加えられました。

ゾーンの状態 

パッケージとパッチの操作に与える影響 

構成済み 

パッチツールとパッケージツールを実行できます。ソフトウェアはまだインストールされていません。 

インストール済み 

パッチツールとパッケージツールを実行できます。パッチとパッケージの操作中、システムはゾーンをインストール済み状態から「マウント済み」と呼ばれる新しい内部状態に移行します。パッチの適用が完了したあとで、ゾーンはインストール済み状態に戻されます。 

zoneadm -z zonename install が完了した直後にも、ゾーンはインストール済み状態に移行されます。今までに起動したことのないインストール済み状態のゾーンは、パッチを適用することも、パッケージコマンドを実行することもできません。少なくとも 1 度はゾーンを起動して稼働状態にする必要があります。ゾーンを少なくとも一度起動して、その後 zoneadm halt によってインストール済み状態に戻したあとは、パッチおよびパッケージのコマンドを実行できます。

準備完了 

パッチツールとパッケージツールを実行できます。 

稼働 

パッチツールとパッケージツールを実行できます。 

不完全 

zoneadm によってインストール中または削除中のゾーンです。パッチツールとパッケージツールは使用できません。ツールでは、ツールを使用できる適切な状態にゾーンを移行させることはできません。