資源制御のしきい値は、局所アクションのトリガーやログ作成などの大域アクションの発生が可能である実行ポイントを設定します。
資源制御の各しきい値は、特権レベルに対応付ける必要があります。次の 3 種類の特権レベルのいずれかを使用します。
基本値 — 呼び出し元プロセスの所有者が変更できます
特権値 — 特権を持っている呼び出し元 (スーパーユーザー) だけが変更できます
システム値 — オペレーティングシステムによる処理が実行されている間は、固定されます
資源制御は、システムまたは資源の提供者によって定義されるシステム値を 1 つ持つことが保証されます。システム値は、オペレーティングシステムが提供できる資源の量を意味します。
特権値はいくつでも定義できます。基本値は 1 つだけ許可されます。特権値を指定しないで実行される操作には、デフォルトで、基本レベルの特権が割り当てられます。
資源制御値の特権レベルは、資源制御ブロックの特権フィールドで、RCTL_BASIC、RCTL_PRIVILEGED、または RCTL_SYSTEM のように定義します。詳細は、setrctl(2) のマニュアルページを参照してください。prctl コマンドを使用すると、基本レベルおよび特権レベルに対応付けられている値を変更できます。