Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

CPU 配分とプロセスの状態

Solaris システムでは、プロジェクトの作業負荷は一般に複数のプロセスから構成されます。公平配分スケジューラの観点からは、各プロジェクトの作業負荷は、「アイドル」状態か「アクティブ」状態のどちらかです。プロジェクトのどのプロセスも CPU 資源を使用していないとき、プロジェクトはアイドル状態であるといいます。このような場合、プロセスは一般にスリープ (入出力の完了を待機している状態) または停止状態にあります。プロジェクトの 1 つ以上のプロセスが CPU 資源を使用しているとき、プロジェクトはアクティブ状態であるといいます。すべてのアクティブなプロジェクトが持つ配分の合計が、プロジェクトに割り当てられる CPU 資源の配分の計算に使用されます。

アクティブなプロジェクトが増えると、各プロジェクトの CPU 割り当ては減りますが、プロジェクト間の CPU 割り当て比率は変わりません。