Oracle Solaris のシステム管理 (Oracle Solaris コンテナ : 資源管理と Oracle Solaris ゾーン)

locality 目標

locality 目標は、近傍性グループ (lgroup) データによって測定される近傍性が、選択された構成に対して与える影響を変化させます。近傍性は応答時間と定義することもできます。lgroup は、CPU 資源とメモリー資源を表します。lgroup は、Solaris システムで資源どうしの距離を調べるために使用されます。測定単位は時間です。近傍性グループによる抽象化の詳細については、『プログラミングインタフェース』「近傍性グループの概要」を参照してください。

この目標には、次の 3 つの値のいずれかを指定できます。

tight

この値を設定すると、資源の近傍性を最大にするような構成が有利に導かれます。

loose

この値を設定すると、資源の近傍性を最小にするような構成が有利に導かれます。

none

この値を設定すると、どのような構成が有利になるかは、資源の近傍性に依存しません。これは locality 目標のデフォルト値です。

一般に、locality 目標は tight に設定することをお勧めします。ただし、メモリー帯域幅を最大にする場合や、資源セットに対する DR 操作の影響を最小にする場合は、この目標を loose に設定するか、デフォルト値の none にしておいてください。