資源プールをプロジェクトに関連付けるために、project.pool 属性を設定できます。
実行中のプロセスをプールに結合するには、次の 2 つの方法を使用できます。
poolbind コマンド (poolbind(1M) のマニュアルページを参照) を使用して、特定のプロセスを指定された資源プールに結合します。
project データベース内の project.pool 属性を使用して、新しいログインセッションや newtask コマンドで起動されるタスクを結合するプールを指定します。newtask(1)、projmod(1M)、および project(4) のマニュアルページを参照してください。
次の手順では、poolbind コマンドに -p オプションを付けて実行して、プロセス (この例では、現在のシェル) を ohare というプールに手動で結合します。
スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。
System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
プロセスをプールに手動で結合します。
# poolbind -p ohare $$ |
poolbind に -q オプションを付けて実行することで、プロセスとプールの結合を確認します。
$ poolbind -q $$ 155509 ohare |
プロセス ID とプールへの結合が表示されます。
タスクまたはプロジェクトをプールに結合するには、poolbind コマンドに -i オプションを指定します。次の例では、airmiles プロジェクト内のすべてのプロセスを laguardia プールに結合します。
スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。
System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
airmiles プロジェクト内のすべてのプロセスを laguardia プールに結合します。
# poolbind -i project -p laguardia airmiles |
プロジェクトのプロセスを資源プールに結合するために、project.pool 属性を設定できます。
スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。
System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
project データベース内の各エントリに project.pool 属性を追加します。
# projmod -a -K project.pool=poolname project |
studio と backstage という 2 つのプールを持つ構成が存在するものとします。/etc/project ファイルの内容は、次のとおりです。
user.paul:1024::::project.pool=studio user.george:1024::::project.pool=studio user.ringo:1024::::project.pool=backstage passes:1027::paul::project.pool=backstage |
この構成の場合、ユーザー paul によって起動されるプロセスは、デフォルトで studio プールに結合されます。
ユーザー paul は、起動するプロセスのプール結合を変更できます。paul は、newtask を使用して (この場合は passes プロジェクト内で起動することで)、作業を backstage プールに結合することもできます。