-d オプションを付けた poolcfg に -c オプションの transfer サブコマンド引数を付けて実行すると、カーネルで資源を転送できます。-d オプションは、コマンドにファイルから入力するのではなく、直接カーネル上で実行することを示します。
次の手順では、2 つの CPU をプロセッサセット pset1 からプロセッサセット pset2 にカーネルで移動します。
スーパーユーザーになるか、Process Management プロファイルが含まれている役割を引き受けます。
System Administrator 役割には、Process Management プロファイルが含まれています。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
2 つの CPU を pset1 から pset2 に移動します。
from 文節と to 文節は、どの順序で使用してもかまいません。to 文節と from 文節は、1 つのコマンドにそれぞれ 1 つだけ使用できます。
# poolcfg -dc 'transfer 2 from pset pset1 to pset2' |
ある資源タイプの特定の資源の ID を指定して転送する場合は、別の構文が用意されています。たとえば、次のコマンドは、ID が 0 と 2 の 2 つの CPU を pset_large プロセッサセットに割り当てます。
# poolcfg -dc "transfer to pset pset_large (cpu 0; cpu 2)" |
要求を満たすための十分な資源がない場合や、指定された ID が見つからない場合は、転送は失敗し、エラーメッセージが表示されます。