zonecfg コマンドを使用して、次の操作を実行することもできます。
ゾーン構成内の資源タイプを変更します
ゾーン構成内のプロパティーの値をクリアーします
複製したデバイスをゾーンに追加します
資源タイプを選択して、その資源の仕様を変更できます。
zoneadm を使ってゾーンをインストールしたあとで inherit-pkg-dir ディレクトリ内のソフトウェアパッケージの内容を変更したり削除したりすることはできない点に注意してください。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
変更するゾーン (この手順では my-zone ) を選択します。
global# zonecfg -z my-zone |
変更する資源タイプ (資源制御など) を選択します。
zonecfg:my-zone> select rctl name=zone.cpu-shares |
現在の値を削除します。
zonecfg:my-zone:rctl> remove value (priv=privileged,limit=20,action=none) |
新しい値を追加します。
zonecfg:my-zone:rctl> add value (priv=privileged,limit=10,action=none) |
改定された rctl の指定を終了します。
zonecfg:my-zone:rctl> end |
ゾーンの構成を確定します。
zonecfg:my-zone> commit |
zonecfg コマンドを終了します。
zonecfg:my-zone> exit |
プロンプトで commit コマンドを明示的に入力しなくても、exit を入力するか EOF が発生すると、commit の実行が自動的に試みられます。
zonecfg で行なった確定済みの変更は、ゾーンの次回起動時に適用されます。
スタンドアロンのプロパティーをリセットするには、この手順を使用します。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
変更するゾーン (この手順では my-zone) を選択します。
global# zonecfg -z my-zone |
変更対象のプロパティー (この手順では既存のプールの関連付け) をクリアーします。
zonecfg:my-zone> clear pool |
ゾーンの構成を確定します。
zonecfg:my-zone> commit |
zonecfg コマンドを終了します。
zonecfg:my-zone> exit |
プロンプトで commit コマンドを明示的に入力しなくても、exit を入力するか EOF が発生すると、commit の実行が自動的に試みられます。
zonecfg で行なった確定済みの変更は、ゾーンの次回起動時に適用されます。
構成する関連プロパティーを持たないスタンドアロンのプロパティーをリセットするには、この手順を使用します。たとえば、既存のプールの関連付けを削除するには、pool 資源を null にリセットします。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
変更するゾーン (この手順では my-zone) を選択します。
global# zonecfg -z my-zone |
変更対象のプロパティー (この手順では既存のプールの関連付け) をリセットします。
zonecfg:my-zone> set pool="" |
ゾーンの構成を確定します。
zonecfg:my-zone> commit |
zonecfg コマンドを終了します。
zonecfg:my-zone> exit |
プロンプトで commit コマンドを明示的に入力しなくても、exit を入力するか EOF が発生すると、commit の実行が自動的に試みられます。
zonecfg で行なった確定済みの変更は、ゾーンの次回起動時に適用されます。
この手順を使用すると、構成済み状態またはインストール済み状態にあるゾーンの名前を変更できます。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
名前を変更するゾーン (この手順では my-zone) を選択します。
global# zonecfg -z my-zone |
ゾーンの名前を newzone などに変更します。
zonecfg:my-zone> set zonename=newzone |
変更を確定します。
zonecfg:newzone> commit |
zonecfg コマンドを終了します。
zonecfg:newzone> exit |
zonecfg で行なった確定済みの変更は、ゾーンの次回起動時に適用されます。
次に、非大域ゾーン構成内に走査デバイスを配置する手順を示します。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
デバイスを追加します。
zonecfg:my-zone> add device |
デバイスの一致 (この手順では /dev/scsi/scanner/c3t4*) を設定します。
zonecfg:my-zone:device> set match=/dev/scsi/scanner/c3t4* |
デバイスの指定を終了します。
zonecfg:my-zone:device> end |
zonecfg コマンドを終了します。
zonecfg:my-zone> exit |
大域ゾーンの配分を持続的に設定する場合に、ここで説明する手順を使用します。
この手順を実行するには、大域ゾーン内で大域管理者になる必要があります。
スーパーユーザーまたは Primary Administrator 役割になります。
役割の作成と作成した役割のユーザーへの割り当てについては、『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「Solaris 管理ツールを RBAC と組み合わせて使用する (作業マップ)」を参照してください。
zonecfg コマンドを使用します。
# zonecfg -z global |
大域ゾーンの配分を 5 に設定します。
zonecfg:global> set cpu-shares=5 |
zonecfg を終了します。
zonecfg:global> exit |