pkgrm ユーティリティー (pkgrm(1M) のマニュアルページを参照) は、ゾーンがインストールされている Solaris システムでのパッケージの削除をサポートします。
大域ゾーンで pkgrm ユーティリティーを使用する場合、次の操作が適用されます。
pkgrm は、大域ゾーンとすべての非大域ゾーンを対象として、またはパッケージが大域ゾーンだけにインストールされている場合は、大域ゾーンだけを対象としてパッケージを削除できます。
パッケージが非大域ゾーンにもインストールされている場合、pkgrm は大域ゾーンだけからパッケージを削除できません。削除を実行すると、非大域ゾーンの一部からパッケージが削除されます。
次の条件が満たされる場合、ゾーン管理者は、管理する非大域ゾーンを対象としてパッケージの削除だけを実行できます。
大域ゾーンから共有される非大域ゾーン内のどの領域に対しても、パッケージは影響を及ぼさない。
パッケージに SUNW_PKG_ALLZONES=false が設定されている。
パッケージを大域ゾーンおよび非大域ゾーンから削除するには、大域管理者として大域ゾーン内で pkgrm ユーティリティーを実行します。
パッケージを大域ゾーンおよび非大域ゾーンから削除する際、パッケージの影響を受ける領域について意識する必要はありません。
pkgrm ユーティリティーにより、次の手順が実行されます。
大域ゾーンおよび非大域ゾーン上でパッケージの依存関係が検査されます。依存関係の検査が失敗すると、pkgrm は失敗します。システムから大域管理者に対し、作業を続行するかどうかの問い合わせが行われます。
パッケージが各非大域ゾーンから削除されます。
各非大域ゾーンのパッケージデータベースが更新されます。
パッケージが大域ゾーンから削除されます。
大域ゾーンのパッケージデータベースが更新されます。
ゾーン管理者として、非大域ゾーン内で pkgrm ユーティリティーを使用してパッケージを削除します。次の制限が適用されます。
pkgrm では、非大域ゾーンからのパッケージの削除だけを実行できます。
大域ゾーンから共有されるゾーンのどの領域に対しても、パッケージは操作を行うことはできません。
パッケージに SUNW_PKG_ALLZONES=false が設定されていなければなりません。
pkgrm ユーティリティーにより、次の手順が実行されます。