Solaris のシステム管理 (システム管理エージェント)

snmpnetstat コマンド

netstat コマンドと同様の方法で snmpnetstat コマンドを実行して、システム管理エージェントを使用しているネットワークの状態を確認できます。

すべてのソケットの状態を表示するには、snmpnetstat コマンドで –a オプションを指定します。このオプションを指定した場合、サーバープロセスによって使用されているソケットを除くすべてのアクティブなソケットが表示されます (デフォルトの表示)。


# snmpnetstat -v 2c -c public -a testhost

通常、ローカルアドレス、リモートアドレス、およびプロトコルを含む次のような情報が表示されます。


Active Internet (tcp) Connections (including servers)
     Proto Local Address Foreign Address (state)
     tcp   *.echo        *.*             LISTEN
     tcp   *.discard     *.*             LISTEN
     tcp   *.daytime     *.*             LISTEN
     tcp   *.chargen     *.*             LISTEN
     tcp   *.ftp         *.*             LISTEN
     tcp   *.telnet      *.*             LISTEN
     tcp   *.smtp        *.*             LISTEN

     Active Internet (udp) Connections
     Proto Local Address
     udp   *.echo
     udp   *.discard
     udp   *.daytime
     udp   *.chargen
     udp   *.time

ネットワークインタフェースの状態を表示するには、snmpnetstat コマンドで –i オプションを使用します。このオプションを指定した場合、転送パケット、エラー、衝突、インタフェースのネットワークアドレス、および最大転送単位 (MTU) を示す統計情報テーブルが表示されます。


# snmpnetstat -v 2c -c public -i testhost

通常、ローカルアドレス、リモートアドレス、およびプロトコルを含む次のような表が表示されます。


Name Mtu  Network   Address  Ipkts     Ierrs  Opkts  Oerrs Queue
     eri0 1500 10.6.9/24 testhost 170548881 245601 687976 0     0
     lo0  8232 127      localhost 7530982   0      7530982 0    0

注 –

snmpnetstat コマンドが返す Ipkts (着信パケット数) の値は、netstat コマンドが返す値と同一ではありません。snmpnetstat コマンドは、ユニキャストパケット、マルチキャストパケット、ブロードキャストパケットの合計数を表示します。netstat コマンドは、ブロードキャストパケット数を除いた、ユニキャストパケットとマルチキャストパケットの合計数を表示します。