Solaris WBEM 開発ガイド

WQL について

WQL (WBEM Query Language) は、標準 ANSI SQL (ANSI 構造化照会言語、American National Standards Institute Structured Query Language) のサブセットです。WQL には、Solaris 環境で WBEM をサポートできるように、意味上の変更が加えられています。

次の表に SQL の概念と WQL の対応を示します。

表 5–1 SQL の概念と WQL の対応

SQL の概念 

WQL での表現 

テーブル 

CIM クラス 

行 

CIM インスタンス 

列 

CIM プロパティ 


注 –

SQL のように、WQL 文でも単一引用符 (` ') を使用します。


Solaris WBEM サービスの実装では、WQL は検索専用の言語です。WQL を使用すると、CIM データモデルを使って格納されたデータを照会できます。CIM モデルでは、オブジェクトの情報は CIM クラスや CIM インスタンスに格納されています。CIM インスタンスには、名前、データ型、値からなるプロパティを持つことができます。