CIM プロパティは、CIM クラスの特性を記述する値です。プロパティは、1 組の関数と見なすことができます。一方の関数はプロパティ値を「取得」し、もう一方の関数はプロパティ値を「設定」します。
次の例は、enumerateInstanceNames を使って Solaris プラットフォームプロセッサのすべてのインスタンスの名前を返します。この例は、getProperty を使って各インスタンスの現在のクロック速度の値を取得し、println を使ってこの値を出力します。
... { /* オブジェクト (CIMObjectPath) を作成して、 Solaris_Processor クラスの名前を格納する */ CIMObjectPath cop = new CIMObjectPath("Solaris_Processor"); /* CIM オブジェクトマネージャは、Solaris_Processor クラスの インスタンス名を含む列挙を返す */ Enumeration e = cc.enumerateInstanceNames(cop); /* インスタンスオブジェクトパスの列挙を繰り返し処理する。 getProperty メソッドを使用して、Solaris プロセッサごとの 現在のクロック速度の値を取得する */ while(e.hasMoreElements()) { CIMValue cv = cc.getProperty(e.nextElement(CIMObjectPath), "CurrentClockSpeed"); System.out.println(cv); } ... }
次の例では、すべての Solaris_UserTemplate インスタンスの初期シェル値を設定します。このコードセグメントは、enumerateInstanceNames を使って Solaris_UserTemplate のすべてのインスタンスの名前を取得します。また、setProperty を使って各インスタンスの初期シェルの値を設定します。
... { /* オブジェクト (CIMObjectPath) を作成して Solaris_Processor クラスの名前を格納する */ CIMObjectPath cop = new CIMObjectPath("Solaris_UserTemplate"); /* CIM オブジェクトマネージャは、 Solaris_UserTemplate クラスおよび そのサブクラスすべてのインスタンス名を含む列挙を返す */ Enumeration e = cc.enumerateInstanceNames(cop); /* インスタンスオブジェクトパスの列挙を繰り返し処理する。 setProperty メソッドを使用して、初期シェル値を Solaris_UserTemplate のインスタンスごとに /usr/bin/sh に設定する */ for (; e.hasMoreElements(); cc.setProperty(e.nextElement(), "/usr/bin/sh", new CIMValue(new Integer(500)))); }